遅桜／Osozakura

稀に見る日本ワインブーム、だと最近毎年言われ続けている気がしますよね。でも相当コアな日本ワイン通でないと、どこで日本ワインが買えるのか、分からないことも少なくないと思います。ウェブで日本ワインを買うにしても、目の前の日本ワインがどういった味がするのか、ラベルだけ見ても分からないことも多いですよね。

また日本ワイン通の人にとっても、日本ワインが数多く売っているお店というのはあまり多くないので、ネットで注文する以外は、なかなか日本ワインを網羅的に扱っているお店に出会うことは稀だと思います。

そんな日本ワイン初心者にも日本ワイン玄人にも非日常的な心地よい空間を与えてくれるのが、西麻布にある日本ワイン専門のショップ、遅桜。

西麻布の外苑西通りの１本裏の道に、ひっそりと佇んでいる遅桜。

店内はシックな和のテイストに溢れていて、ワインショップ ながらも、少しバーのような雰囲気もあります。「あれ、ワインショップなの？」という感じがしますが、ご安心を。この写真だと分かりませんが、和多くの日本ワインを取り扱っています。

この写真は結構前にお店にお伺いした際に撮影した写真ですが、全て日本ワイン。遅桜さんでは一部のワイン（例えば日本人の作り手が作っている外国のドメーヌのワインなど）を除いて、取り扱っているのは日本ワインのみ。非常にリーズナブルな価格の日本ワインも多くある一方で、この写真の奥に見えるセラーの中には、プレミアムワインクラスの日本ワインも多数。

そして遅桜さんに来るときに必ず楽しみなのが、グラスワインの角打ち。白ワインも赤ワインも常時５種類ほどが用意されていて、時にはスペシャルワインも。この投稿時点では角打ち用のボトル内のワインの保存にコラヴァンを使用しているところにもこだわりを感じるし、その分特別なキュヴェもグラスで提供されていることが少なくありません。

新型コロナウイルスが流行する前の2019年末にお伺いした際には、鳥取砂丘近くの「北条ワイン醸造所」の砂丘シリーズ（白ワインと赤ワイン）と、愛知県の「アズッカエアズッコ」のM（マルベックとメルロー）をいただきました。砂丘ワインはそのコスパに驚き。。。そしてMはやっぱりその複雑味が美味しい。。。

バーカウンターにいるスタッフのあさみさん曰く、身近で日本ワインに触れているからこそ、ここ数年での日本ワインのクオリティの向上を強く感じるとのこと。

日本ワイン生産者が来てイベントを開催することも少なくありません。この投稿時点（2020年4月中旬）では新型コロナウイルスの状況もあって当分は難しそうですが、イベントの再会や角打ちにお伺いできる日が待ち遠しいです。