マキコレワイン、って知らない方たくさんいらっしゃると思うんですね。ワインスクールの先生に聞いても結構知らないくらいですから。かくいう私もその1人でした。
マキコレワインというのは、群馬県桐生市にお店を構える酒屋さん、「カーヴかない屋」を経営されている金井家の金井麻紀子さんが渡仏依頼20年以上に渡って開拓・セレクトしてインポートしているワインのことです。かない屋さんがインポーターとして仕入れているワイン、ということに近い(全く同じかは存じ上げていません)のではないかと思います。
ワインをセレクトしている金井麻紀子さんは、ボーヌ国立農業専門学校でワイン造りから販売までに関して学ぶディプロマ資格取得後、同校で醸造専門のコースも修了。以来20年以上の間、フランスで自分が直接見て飲んで美味しいと思った生産者のワインのみをインポートしています。ラベルにもマキコレワイン、って書いてあるんですよね。非常に優秀なテイスターなんだと思いますが、2003年にはローランペリエ社主催 世界カーヴィストコンクール パリ大会5位に入賞、また当時日本ソムリエ協会機関紙 「ソムリエ」 に 「フランス現地最新情報」 を連載したりするなど、その優秀さは折り紙付き。そういうこともあって、マキコレワインはどれもとても美味しい、という評判だそう。
ではなぜマキコレワインがそれほど知られていない(ワインショップ業界などでは超有名ではあるものの)かと言えば、生産量が少ないワインメーカーのワインばかりであることもあって、特約店にしか卸してないんですよね。しかも特約店は1都道府県あたり非常に少ない数に限られており、かつウェブ販売を制限されています。その意味でも非常に希少です。数多くの酒屋からマキコレワインの引き合いがあるそうですが、なかなか特約店になれる例は少なさそうです。
なお、全体的に人為的介入が少ない自然派に近い生産者さんがセレクトされているようです。マキコレワインのセレクトの基準としては、
①葡萄の収量を抑えていること
②自然な農法を行っていること
③SO2を極力使っていないこと
④葡萄の収穫は手摘み
⑤腐敗果は除去し使用しない
といった事項が挙げられるそう。かといって自然派のワインばかりなのか、かというとそういう感じでもなさそうです。少なくとも私がこれまで飲んだマキコレワインはどれもクリーンなものばかりでした。美味しいものばかり。
マキコレワインを扱っている特約店の最新の情報は分かりませんが、先ほどご紹介したかない屋さんのウェブサイトに特約店リストも書いてありますので、気になる方はぜひ一度取扱い店に足を運んでみてはいかがでしょうか。