23区西側/Central Tokyo West

カシエル/Cassiel–Wine shop & Bar

Wine Shop Cassiel

Key Features

・経堂駅から徒歩3分
・ドイツワイン専門店
・こだわりあるショップとBarが併設
・グラスワインの飲み比べが楽しめる
・Barでも食事のメニュー豊富
・時々生産者セミナーなども開催

ドイツワイン専門店ってありそうでなかなかない。しかもショップでありながらバイザグラスで食事とともにドイツワインを飲めるお店、となるとかなり少ないのではないでしょうか。そんな「非常に貴重な存在」と言えるのが、ワインショップ カシエル(Cassiel)。エントリーレベルからプレミアムレンジのドイツワインまで。ドイツワインの「現在、そして未来」を垣間見るのには絶好のお店が、小田急線の経堂駅のすぐ近くに2019年2月にオープンしました。

お店の公式な名称は”Cassiel–Wine Shop&Bar”なのですが、お店の佇まいも、営業時間も、そしてお店の中も、雰囲気は「ワインを買って帰ることのできる、落ち着いた雰囲気のWine Bar」というイメージ。そのため自分の中では、「Cassiel–Wine Bar & Wine Shop」という呼び名で記憶に定着してしまいました。

カシエルWine-shop & Bar の外観の写真
昼間見ると鮮やかなブルーグレー色の壁面が、 夜は落ち着いた感じの大人の雰囲気を演出。

小田急線の経堂駅南口から徒歩3分という好立地ながら、カシエルがある通りは、とても静か。何かほっとする。ワインショップは街に溶け込みながら、ショップのある通りの雰囲気を作り上げるようなイメージがあって、カシエルの佇まいは、近寄りやすい非日常感を作り上げています。

この写真で見える看板にも描いてある通り、営業時間は16時〜。コロナの影響でこの看板では22時までの営業となっていますが、その前はもう少し遅い時間まで営業されていたようです。(本記事を書く前の2020年8月時点の情報のため、変わる可能性ありますのであしからず。)

カシエル の食事とワイン
カシエルのカリーヴルスト

カシエルはオーナーの森夫妻Wine Shopをオープンするにあたって、経営上の観点に加え、何より「食事に合わせて飲むことにより引き立つドイツワインの魅力」を広めたい、という想いから、食事もできるお店にしたそうです。Barという名前なので料理の種類はあまり多くないのかな、と思っていましたが、結構多くの種類の料理があり驚きました。そしてワインをグラスで注文するたびに、プチペアリングとしてそのグラスワインに合わせたおつまみが提供されるところにも、お店のこだわりを感じます。

カシエルグラスワイン供出量

また食事と共に楽しむグラスワインについてもカシエルのこだわりが。1つはグラスワインの供出量を選べること。50ml, 100ml, 150mlから選べるようになっていて、ワインの比較試飲がしやすい。そしてその期待に答えるべく、グラスワインとして用意されている種類も泡・白・赤(あとロゼもあったり無かったり?)合わせて常時8〜10種類近くあるよう。そしてそのグラスワインの内容が比較的頻繁に入れ替わる、というのも魅力。

グラスワインが飲めるお店に置いてあるスパークリングワインの内容でそのお店のこだわりが伺えること、結構ありますよね。最初に注文するスパークリングワインにこだわりが感じられないと、スティルワインも推し量るべし、みたいなことが少なくありません。カシエルにお伺いした際に出されたのはラッツェンベルガーのリースリング・ゼクト。定番といえば定番かもしれませんが、やっぱり何だか嬉しい。

スティルワインについては、私がお伺いした日は泡以外にはロゼ1種類、白ワインが3種類、赤ワインが4種類置いてありましたが、ゾンメラッヒャーのジルヴァーナ(フランケンでは典型的なボックスボイテル瓶)といったカジュアルラインながら非常に味わいのあるものから、ゴーミヨでも五つ星を獲得した生産者であるシェーファー・フレーリッヒのゲヴェルツトラミネール(しかもゲヴェルツだけどtrocken)という、あまり普通のお店ではみないワイン(これはめちゃくちゃ美味しかった。。。)、そしてフォンブールという生産者のドクロマークのBone Dry(シュペートブルグンダーから作る辛口ロゼ)など、興味深いワインがたくさん。ブロイヤーといった定番の安心するものから、小規模生産者の珍しいものまで。ワクワクしますよね。

カシエル ワインセラー

次にワイン販売の話。カシエルでは、約90種類のドイツワインを販売していますが、どちらかといえばモダンスタイルのものが多い。今回買って帰ったのはこの2つの白ワインでしたが、どちらもとても良かった。特にImmich-Batterieberg Steffensberg Rieslingは、少し貴腐も入ってるかのような、もしくは樽から来るのか、ナッツと蜂蜜感のある香りに、さすが自根なのか、クリーンながらも非常に複雑で奥行のある味わいがあり、とても美味しい。。。

mmich-Batterieberg Steffensberg Riesling
Immich-Batterieberg Steffensberg Riesling。旅行中にいただきました。
Little Bastard
Little Bastard。ノンフィルター、微発泡。非常に優しい味わい。

また作り手として定番であっても、このレンジの物は珍しい、というものが置いてあるのも特長な気がしました。例えばドイツの最近の赤ワイン生産者の代表格の一つであるマイヤー・ネーケルの赤ワインでも、最もスタンダードなものとは少し違う、またはレンジが上のものが置いてあるとか。

食事とグラスワインを楽しみながら、途中でこのこだわりのセラーの中で買って帰るワインを選んだり、お店で複数人で飲むために開けるワインをセラーから選んだりする。この楽しさといったら。

そしてカシエルでは、時々生産者セミナーなども行っています。この投稿を書いている週にはモーゼルの有名生産者であるDr.Loosenの当主を招いたZoomセミナーをやっていて、店頭からでも参加できる、というもの。これ行きたかったんですが、残念ながら仕事で断念。

cassielワインショップオーナー

そんなカシエルの店主は森彩さん。ドイツで11年間暮らしていて、お店に来るお客さんへのドイツワインに関する説明はとても軽快かつドイツワイン愛に溢れています。たまたま知ったのですが、彩さんは私と同じ大学の同級生。いやはや、尊敬です。

私の家からかなり遠いカシエル。遠くて良かった。近かったら入り浸って散財してしまうから(笑)

Cassiel-Wine Shop & Bar

住所: 156-0052 世田谷区経堂1-18-6
Tel: 03-6413-7990
定休日: 毎週火曜
ウェブサイト: https://cassiel.jp/