3,000円台〜5,000円台

[白ワイン]Kisvin Blanc 2020 /キスヴィンワイナリー

遂に本日(日付変わっちゃったので昨日ですが)放映されましたね。NHKの『プロフェッショナル~仕事の流儀』にて、日本有数のワイン生産者であるKisvin Winery(キスヴィンワイナリー/山梨県甲州市塩山)の醸造長、斎藤まゆさんの特集が4月20日(火)22時30分から放映されました。(NHKオンデマンドでは1週間ほど見れるようになっていて、再放送は4月27日午前0時過ぎです。詳しくはコチラ。)

多分、NHKのプロフェッショナルでワイン関係者が取り上げられたのは、ブルゴーニュでワインを造る仲田さん以来ではなかったのかと思います。

斎藤まゆさん NHK
昭和55年生まれの斎藤まゆさん。まさかの同じ学年。。。

番組、とても楽しかったですね。「どこで作っているかなんて関係ない。誰がつくっているかだ」という社長の萩原さんのコメントとか、他のスタッフの共通の想いとして、「斎藤まゆを黙らせたい」といったところなど、とても印象深かったです。また映像に映る葡萄の美しさとか(日本のワイナリー訪問している時に見てきた葡萄のなかでもかなりキレイだなぁ、と感じました)、泣く泣く樹を切ることになったジンファンデルの房がそこまで成熟度にばらつきがないこと(ジンファンデルは同じ房でも粒ごとに成熟度が異なる葡萄品種なんですが、あそこまでバラツキがなくなるのは結構熟度が上がるのを待っているのかな、と思ったり)、剪定の仕方など、ワイン好きの方がよりのめり込むポイント多い内容ではなかったかな、と感じました。

Kisvin blanc キスヴィン ブラン

番組の話はこれくらいにして、番組を見ながら飲んだこのワインについて。

Kisvinブランは、ヴィティスヴィニフェラ品種(ヴィティスヴィニフェラって何?という方はコチラなど参照)を多品種ブレンドしてつくったワイン、との説明がありますが、2020年ヴィンテージのボトルの裏ラベルには、30品種と書いてありました。その年によってブレンド品種数は変わるようです。番組を見る限り、ヴィオニエも入っているんでしょうね。ソーヴィニヨンブランとかもわずかに入っているのかな?という香りもしました。番組でも取り上げていた、3つのタンクで発酵させた後にブレンド、というのはこのBlancの2020ヴィンテージで用いられている手法と思ったのですが、どうなんでしょうか。

個人的な感想ですが、一度に複雑みを感じる味わいというよりも、非常に芯があって味わいにまとまりがありつつ、時の経過と共に見せる顔が変わるワイン、という印象でした。個人的にはかなり好きなワイン。

抜栓後、最初はマスカット系の香りに少しキャンディー香(フォクシィフレーヴァーともいわれますが、感覚としてキャンディー香が分かりやすい)が先に出てきて、Whole Bunchでの発酵を連想させてくれます。フルーツは梨、花梨、白い花、そしてチョーキーなテイスト。あれ、結構シンプルなのかな、美味しいんだけど。そう思っていました。

しかし少し時間が経つと、それが少しずつ変化してきました。キャンディ香は若干弱まり、マスカット系な香りは残りつつも、もうちょっとハーブ系になってくる。クローブなんかも香ってくる。そして塩味の感じもつよくなる。

フィニッシュは最初フルーツ系がメインだったのに、時間の経過と共に塩味とかストーニーさがより強く残るような変化がありました。でも確かに辛口のミュスカ/マスカット系の味わいもあるので後の引き方に嫌な感じは全くしない。

そして時間が経つから香りや味わいがぼんやりしてくる、ということがありませんでした。良いワインの特徴ですよね。

そしてテクスチャーはステンレスタンクのはずなのに非常に柔らかい、軟水のような口当たり。美味しいワインはこういうの多いんだよなぁ。

取り急ぎ、寝際に感想を載せておきました。多分すぐに売切御免となりそうですね。。。

Kisvin Blanc 2020 / Kisvin Winery

生産者:Kisvin Winery

購入店舗:いまでや すみだ店(リンク先は本店を紹介したページ)