茨城/Ibaraki

土浦鈴木屋

土浦鈴木屋

Key Features

・フランスワイン品揃えは日本トップレベル
・その他欧州ワインの品揃えも強い
・店頭での取扱だけでも3,500名柄を超える
・日本では珍しいワインハンドラー
・東京や他県から訪れる人多数
・ヴィンテージものの宝庫

いやー、ワインショップを訪れてこんなに驚くことがあるとは思わなかった。。。というくらい驚きました。ワインが好きで好きでたまらない、という方は時間をかけてでも一度来てみる価値がある。日本トップクラスのワインショップ。いや、単なるショップと呼ぶのはおこがましい気がするので、日本トップクラスのワインリテーラー、またはワインハンドラーと呼ぶのが正しい気がする。それくらい凄い。土浦鈴木屋さん。

土浦鈴木屋外観
外観だと地元の酒屋さんみたいだが。。。

東京以外のワインショップに結構行くようになってから一つ学んだことがあります。それは地方のワインショップが持ってるノウハウや担っている役割は凄い、ということ。そして外観だけではその凄さは分からない、ということです。それを見事に体現しています。中に入ると。。。

土浦鈴木屋店内1
びっしりとワインが棚に並ぶ。ひたすらこんな感じで棚が並びに並ぶ。

とにかくこんな感じでワインがずらーりと並んでいます。直接行かないと分かりませんが、奥行きが凄い。。。これはお店の中から外に向かって撮影しているので入り口側が見えてますが、店内は凄い広さ。

おーこれはスゴイな。。。なんて思っていたら、お店の奥にセラーなのか、自動扉がある。なんか凄そう、、、と思って入ると、、、うぉー同じくらいの広さの部屋だ。。。セラーになっている部屋も合わせると学校の教室が6部屋分くらいの大きさかな全部で。。。

正確な広さは分かりませんが、置いてあるワインの数は半端ないです。その数はなんと3,500種類を超えるそう。3,500本じゃないですよ、3,500種類(ヴィンテージ違いも1種類にカウント)。

フランスワインの品揃えは日本一??

土浦鈴木屋の店内2
セラーに入って見える風景。迷路みたい。。。

取り扱っているワインの数もスゴイのですが、数だけではありません。置いてあるワインは選りすぐりのものたくさん。なお1,000円台で買えるワインもそれなりに置いてますが、3,000円くらいのワインから数が多くなります。そして1万円を超えるワインもかなりの数がありますが、高いだけではなくて、その品揃えがワイン通を唸らします。

例えば上の写真の左側、手前を除くと全てシャンパーニュ。かなりの数です。かなりいいものが多数ありました。またお店の入り口を入ってすぐにアルザスのMureという造り手のワインが置いてありますが、その数10種類くらい。こんな数のMureが置いてあることはなかなかない。あと同じくアルザスの名手、ツィント・フンブレヒトのワインも(見つけたのは甘口でしたが)8種類くらい置いてある。

でもまだまだ凄いところがたくさん。例えば下の写真。ブルゴーニュに、クロード・デュガという生産量が非常に少ない、けど至極のワインを造る有名生産者がいます。ワインショップで販売していることは少ないですが、下の写真に映っているのは、何と全てデュガのワイン。。。しかもいい感じのヴィンテージものも多数。。。

土浦鈴木屋店内4
全部デュガ。。。

写真ちょっと小さめにしていますが、下の写真は全部ドミニク・ローラン。写真に見えてない右側のほうにもドミニクローランが続く。。。

土浦鈴木屋店内5
ヴィンテージの割に値段が手頃なのがスゴイ。。。

あとは同じ生産者のワインがずらり、というパターンだけでもなく、珍しいものもあります。基本的にはクラッシクなワインが多いです。またハーフサイズとかマグナムボトルの数もかなり多い。しかも半端ないんですよ置いてあるものが。。。例えばこんなのとか。。。

土浦鈴木屋店内6
ポンソのマグナムでこのヴィンテージって。。。

単なるワインショップではない

上の写真にもあるような飲み頃と思われるような古めのヴィンテージのワインがかなり多くて仰天しました。普通、このくらいのヴィンテージのワインはめちゃくちゃ高いし手に入りにくいので。でも土浦鈴木屋さんは、自分たちでワインを直接輸入もしている、つまりインポーターでもあり、また自社倉庫でワインを眠らせたりしています。自社倉庫、直接見てませんがアマゾンの倉庫みたい。。。

写真はあるところからお借りしました。この写真では分かりませんが奥行きも凄いんです。。。

ブルゴーニュで有名なワインの1つにオスピス・ド・ボーヌというものがあります。樽売りでオークション形式で販売しているのですが、土浦鈴木屋さんはそのオークションでも入札しています。そのために土浦鈴木屋の名が入ったオスピス・ド・ボーヌがあるんですね。そういうところももはやワインショップの枠を超えています。

ワイナリーとしても古いヴィンテージのワインを数多く自分たちで持っておくことはできません。そして日本のホテルとか高級レストランも、自分たちでオールドヴィンテージのワインの在庫を多数持っておくことはしたくない。そんなワイン業界の助けになっているのが、土浦鈴木屋さんのようなお店では、と思いました。きっと飲食店からの注文もハンパないのではないか、と想像しています。

土浦鈴木屋店内7
案内をしてくれた社員の小野さん

今回あまり時間がなかった(旅行中に寄ったので車中で家族が待っていた)のですが、社員の小野さんが丁寧に色々説明してくれました。当然かもしれませんが、小野さんもめちゃくちゃ知識があって、とても優しく色々説明してくれました。これだけの数のワインがある中で的確に色々教えてくれる。本当に頼もしいです。

これだけの品揃えだと遠方から足を運ぶ人もかなりたくさんいるようで、2時間、3時間かけてワインを選んで帰る人もいる、とか。以前は300万円ほどワインを大量に買って帰った方もいた、ということで、いやはや驚くほかありません。

土浦鈴木屋さんではワイン会も結構やったり、頒布会もやったりしています。ワイン会には特急電車で遠方から来る方もいるくらい。それくらい素晴らしいワインが飲める会を開催されています。

土浦鈴木屋のワイン会案内
これは定期開催のワイン会。不定期開催のものも。

その他ヨーロッパワインの品揃えも充実

フランスワインの数がダントツ多いのですが、その他の欧州のワインの数も多い。イタリアワインは今回見る余裕なかったのですが、一例として、ドイツワイン。

土浦鈴木屋店内3
写真撮るとこういう絵しか取れません(笑)

上の写真の左の棚がすべてドイツワインで、その裏もすべてドイツワイン。多数の生産者、というより選りすぐりの生産者のワインが数多く並べられているイメージ。例えばドイツのナーエ、という地方のトップ生産者であるDönnhoff(ドンフォフ)。

ドンフォフのワイン

千葉のいまでや本店さんでも1本置いてあるのを見たことがあるし、あとは他で私も飲んだことはありましたが、ここでは畑違い、ヴィンテージ違いなどで10種類は軽く超えるドンフォフのワインがずらり。その他のヨーロッパ地域のワインも本当にすごい数があるので、短時間では見きれませんでした。

なお、アメリカのワインとかも少し置いてありますが、置いてあるものが凄いですね。

土浦鈴木屋のアメリカワイン
カーディナルの97年。。。ヴェリテも。。。

なお、これだけ素晴らしいワインがたくさんあると敷居が高く感じるかもしれませんが、3000円~6000円くらいでも選べるワインはかなりあり、そのレンジのワイン探しでもかなり楽しめます。もちろん、ワインのことがあまり分からなくても、値段と好みを言えば、スタッフの方が色々案内してくれます。

なお、この記事を書いたときに伺った千葉のマキノ酒店の店主、牧野さん(この業界では名が知れた方なんですよね。)も土浦鈴木屋さんのことは良くご存じでした。牧野さんも「鈴木屋さんは断トツだからねぇ」とおっしゃってましたね。先代は他界されてしまったようですが、今の社長さんが会社を引き継がれています。

実はソムリエ協会の代表である田崎真也さんもマキノ酒店の牧野さんも、そして多くの業界の重鎮もワインを学んだのが、靖国会館にあった岩野ワイン教室。土浦鈴木屋の創業者の方も岩野ワイン教室に行かれていたか、までは知りませんが、この世代の方たちが作り上げたノウハウは本当に凄く、そして横で繋がっています。この横の繋がりを辿ったワインショップ巡りに最近ハマりそうです。

ちょっと話が脱線しました。この驚愕のお店に、ぜひ一度足を運んでみてください。もちろんオンラインでもワインを販売されていますが、お店の空間を一度経験してみてほしいです。ワイン会も凄いワイン多いので、私も特急で行ってみようかな。。。(下の写真はHPから拝借)

土浦鈴木屋ワイン会
土浦鈴木屋さんのワイン会レポはコチラ

General Information

土浦鈴木屋
住所:茨城県土浦市田中1-7-15
電話:029-821-1938
定休:日曜日
Web:http://www.suzukiya.co.jp/